情報配線(1)



■通線作業

 使用した電線は次のような物です。
 LAN,TEL:カテゴリー5e 0.5mmX4P 300m(伸興電線)
 テレビ  : S−5C−FB 同軸ケーブル 100m (富士電線)
 インターホン:CPEV φ0.9 2C

|1.
 盤内にはカッチングダクトと言う樹脂製のダクトを使用しました。
 こうすると見苦しい配線をスッキリ納めることができます。

|2.
 導線ワイヤー(通称:スチール)を送り込みます。
 あらかじめ針金等の予備線が入っている場合はそれを使用すればOKです。
 同じ種類のケーブルを複数本通す場合は一旦送り込んで配管長を測り、線切りしておくと便利です。

|3.
 スチールの先端が出てきたら、通線するケーブルの先端を固定します。
 ケーブルは被覆をむいて折り返した状態でスチールに引っかけ、ビニルテープを巻きます。
 こうしておけば途中で抜けることはありません。

|4.
 通線はケーブルに不要なテンションをかけないように慎重に行います。
 送る側と引き抜く側の2名で作業すると確実です。
 同じ種類のケーブルを複数本入れる場合は、マジックで両端にマークをいれておきます。






■結線作業(LAN用MJ)

 LANコンセント側にはMR31309W(松下電工)を使用しました。(Wはコスモ用)
 これはレバーで簡単に電線との圧接ができるため、特殊な圧接工具が不要であることが最大の特徴です。
 CAT5eに対応できます。

 結線の詳細図はコンセントをまとめて購入すると付いてきますので簡単です。

|材料.
 これがMR31309(松下電工)です
 LAN CAT5Eと印刷してあります。


|1.
 外皮を剥きます。
 外皮剥き工具を使用してますが、ニッパーやカッターでも可能です。

|2.
 芯線を60mmほど露出させます。
 ストレート配線する場合は、T568B規格の結線を行います。
 コンセント本体のレバー部に色が書いてあるので、それに合わせます。

|3.
 レバー部のガイドに沿って線を挿入します。
 この後本体に取り付けて圧接するわけですが、この時点で線の余り具合をうまく調節しておくのがコツのようです。

|4.
 本体に圧接して、余った線を切除します。
 この後カバーを取り付けて完了です。
|5.
 コンセントプレートに取り付けて完成です。


T568B結線図
線 番 線  色
白・橙
白・緑
白・青
白・茶


■結線作業(LANプラグ)

 プラグ側を作成するには、最低でもカシメ工具が必要になります。 工具はパソコンショップ等で容易に入手できます。

|道具.
 ケーブルテスター、ニッパー、外皮剥き工具、カッター、ストリッパー、かしめ工具、短い正常なLANケーブル

(アンダーラインは必須)


|1.
 外皮を剥きます。
 外皮剥き工具を使用してますが、ニッパーやカッターでも可能です。

|2.
 芯線を30mmほど露出させます。

|3.
 ストレート配線の場合の配列(T568B)に整線します。


|4.
 剥いた部分を長さ14mm程度にカットします。


|5.
 プラグを挿入します。 ツメを上向きに持つと、手前が1番ピンになります。


|6.
 カシメ工具でしっかりかしめます。
 RJ45の口を使用します。



|7.
 リモート対応テスターを使用すると、離れた場所でも導通チェックが可能です。




|8.
 全ピンOKが出れば完了です。
 このチェックは自信があれば特に行う必要はありません。



|できあがり.
 ブーツなどは高い上、差し込む際の邪魔になるので使用していません。